大谷翔平が「三冠王」を獲るには 首位打者、本塁打王、打点王争いで立ちはだかるライバルは誰だ

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は日本時間2024年5月10日時点で、打率、安打数でリーグトップ。本塁打数は2位に付けている。今シーズンの大谷選手はどのタイトルを獲得できるのだろうか。また、タイトル争いでライバルになってくる選手を紹介する。

首位打者、最多安打争いのライバルはチーム内に

大谷選手は5月10日時点で38試合に出場し、54安打、打率.355、11本塁打、27打点、9盗塁、OPS1.103の成績。

主要な打撃タイトルでは、打率、安打数はリーグトップ。本塁打数は2位、打点は6位に付けている。それぞれのタイトル争いでライバルになってくる選手たちを紹介する。

打率部門では、大谷選手が打率.355で現在トップ。チームメイトのムーキー・ベッツ選手が.346で2位に付けている。

ベッツ選手は3月、4月の打率は.377と絶好調だったものの、5月に入ってからは.226と開幕直後ほどの勢いはない。しかし、ドジャースの1、2番コンビをつとめるベッツ選手が首位打者争いにおいて強力なライバルになることは間違いないだろう。

その他には、フィリーズのアレク・ベーム選手が.346で3位、同じくフィリーズのトレイ・ターナー選手が.343で4位と拮抗している。打率は上がったり下がったり変動するものなので、今後新たなライバルも出てくるかもしれない。

安打数でも54安打の大谷選手のすぐ後ろに53本のベッツ選手がいる。やはり最多安打のタイトルもベッツ選手とのし烈な争いが予想される。

そして3位は、マーリンズからパドレスにトレード移籍したルイス・アラエス選手の49本。アラエス選手は2022年、2023年の首位打者でメジャーを代表するアベレージヒッターだ。今シーズンの打率は.312で、今後もコンスタントに打ち続ければ首位打者争いにも絡んでくるだろう。

本塁打王争いのライバルは多い

そして、注目の本塁打王争い。1番のライバルは12本塁打でリーグトップに立つブレーブスのマルセル・オズナ選手だろう。

オズナ選手は新型コロナの影響で短縮シーズンだった2020年に18本塁打を放ち本塁打王を獲得。2023年も40本塁打を記録している。

直近の3試合でも3本の本塁打を放っていて、最大のライバルであることは間違いない。そして、ドジャースが39試合終えているのに対し、ブレーブスは34試合と5試合少ない点も気になるところだ。

2位は大谷選手の11本で、3位はチームメイトのテオスカー・ヘルナンデス選手の10本。ヘルナンデス選手は直近6試合で4本塁打と好調だ。

4位タイには9本でドジャースのマックス・マンシー選手、メッツのピート・アロンソ選手、フィリーズのブライス・ハーパー選手、同じくフィリーズのカイル・シュワーバー選手がいる。

アロンソ選手、ハーパー選手、シュワーバー選手は本塁打王の獲得経験があるメジャーを代表するホームランバッターで、本塁打の量産体制に入ると恐ろしい存在となる。

本塁打王争いはライバルが多いが、大谷選手には2年連続の本塁打王、そして3人しか達成していない両リーグ本塁打王が期待される。

打点では、本塁打に続き、オズナ選手が38打点でトップ。大谷選手は27打点で6位。11打点差と少し離されているが、まだまだ追いつける範囲だ。

打点を稼ぐには得点圏打率も重要になってくるため、今シーズンの得点圏打率.225を上げていきたいところだ。

盗塁数は、レッズのエリー・デラクルーズ選手が23盗塁で1位。大谷選手は9盗塁で8位に付けているが、盗塁王は現実的ではないかもしれない。

目指す数字は40本塁打以上30盗塁以上の「40‐30」や3割30本塁打30盗塁の「トリプルスリー」だろうか。

今シーズン終了時、大谷選手はどのタイトルを獲得しているだろうか。今後の活躍に注目したい。

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