寒暖差20℃超え続出、リンゴ農家は「寝られなかった」【長野・立科町】

霜が降りた立科町

10日朝は冷え込みが強まった一方、日中は急激に気温が上がりました。この大きな寒暖差に気をもんでいるのが、去年大きな霜の被害を受けたリンゴ農家です。

朝焼けが広がる午前4時半の立科町。最低気温は0.4度まで下がりました。10日朝は県内各地で冷え込み、11地点で氷点下に。野沢温泉では5月の観測史上最低を記録しました。立科町のリンゴ畑です。

■リンゴ農家
「〝シャコシャコ〟してますよね」
■カメラマン
「完全に霜が降りてますよね」
■リンゴ農家
「この実にもちょっと霜が降りているんで。この表面があの、やられちゃうんですよね」

農家が気をもむのが凍霜害です。去年、暖冬で作物の生育が早く進む中、県内の霜による農作物被害は23億円余りに上りました。今年も春に記録的な高温となった中での10日朝の冷え込み。

■カメラマン
「自然相手だから大変ですね」
■リンゴ農家
「大変です。だから今日もほぼ寝ていないような状況ですね」

日が上るときれいな青空が広がりました。

■リンゴ農家・小宮山貴久さん(43)
「放射冷却でぐっと(気温は)下がるので、当然(日中は)空は雲が無くて晴天なんですよね。そうすると急激に気温がばーっと上がってきちゃうので、凍結したのを急激に解凍すると細胞が壊れてしまうので」

10日朝の霜で傷などの被害が出るかは実が大きくなってみないとわかりません。

■リンゴ農家・小宮山貴久さん(43)
「この後見えない形でどういう影響が出てくるか、そっちの方がちょっと不安になりつつ、やれることを今やるしかないかなってつもりで動いていますけどね」

日中は気温が急上昇しました。

■大槻瞳アナウンサー
「朝の寒さから一転、現在は太陽の光がジリジリと照りつけて、半袖でちょうどいいくらいの暑さです。公園内の気温計では28度となっています」

最高気温(午後4時半現在)は上田で27.9度、安曇野市穂高で26.5度、長野市信州新町で26.2度まで上昇。寒暖差は
上田と佐久で25度を超えるなど軒並み20度以上の差となりました。11日は長野で最高気温が30度と予想されるなど、暑い1日となりそうです。

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