「キャストはどう決めるのか」水原一平被告“物語”が米でドラマ化報道に渦巻く賛否

(写真・AP/アフロ)

5月10日、ドジャース・大谷翔平の元通訳で、銀行詐欺などの疑いで訴追された水原一平被告の違法賭博に関する騒動が、ドラマ化される予定であると、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」など米複数メディアが報じた。制作を担当するのは、大手映画製作会社「ライオンズゲート」のテレビ部門だという。

米メディア「CBSスポーツ」によると、制作には米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」の元スポーツレポーター、アルバート・チェン氏も携わっている。同氏は、水原容疑者の件について、ピート・ローズ以来の、スポーツ界最大の賭博スキャンダルとしており、「信頼と裏切りのストーリーの核心を突く」と明かしている。

このニュースに対し、ネットにはさまざまな意見が寄せられている。

《事件によって大きく傷ついてきた大谷選手は、これまでも潔白を証明するために捜査当局に全面協力してきたが、ドラマ化によって潔白証明のひとつとして役立つことを祈りたい。》

と、ドラマ化を歓迎する向きがある一方で、

《アメリカらしい、安易で安っぽいTV化。こんな下世話な作品、誰の許可もいらないのだろうか?事件の渦中にある大谷翔平さんには伝えているとは思えない》

と、映像化について、厳しい声もあがっている。

さらには、ドラマ化ということで、配役が誰になるか、といった話題も。

《キャストはどうやって決めるのか、日本で水原氏の役や大谷選手の役などオ一デションでもやるのか、それとも全員米のキャストでやるのか、いずれにしても複雑な問題だ。》

《二人と縁のある小栗旬さんは売り込みのチャンスでは? ライオンズゲート制作なら、その後、本格的なハリウッド進出の道も拡がる。多くの日本人キャストが採用されるでしょうし可能性も高そう。個人的に一平さん役は鈴木亮平さんに演じて欲しい。》

当の大谷は、5月に入ってからの6試合で4本塁打8打点、打率.476(日本時間10日時点)。家族のサポートもあってか、例年「鬼門」と呼ばれる5月にもかかわらず、絶好調だ。そのため、

《まだ現実のほうも道半ばなので、ドラマ化はもう少し現実の進行を見守ってからにしてはいかが?》

と、大谷のパフォーマンスに与える影響を心配する声もあった。

それにしても、日本中が大騒ぎしたスキャンダルを瞬時にドラマ化してしまうとは、米国人のビジネスセンスには恐れ入る。

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