Image:Apple
アップルは、自社のすべてのカーボンフットプリントにおいて排出量を実質ゼロにするという環境目標「Apple 2030」の実現に向け、2025年までにプラスチックフリーパッケージを導入することを昨年9月の「Wonderlust.」イベントで発表している。
その一環として、先日発表された新しい「iPad Pro」と「iPad Air」のパッケージからは、1977年のApple IIから続く伝統であるロゴマークのステッカーが同梱されなくなると9to5Macが報じた。
これら新製品は、アップルストアでの購入時に希望すればまだステッカーをもらうことができる。しかしアップルは、環境目標を実現するために今後こうしたステッカーの薄い層に用いられたプラスチックさえも減らしていく方針のようだ。Apple 2030を説明するウェブページには「パッケージからプラスチックを排除するというアップルの目標の対象には ～中略～ 完成品のためのすべての箱（ラベルや同梱マニュアルに使用されるプラスチックを含む） ～中略～ が含まれています。Apple製品のパッケージに使われるインク、コーティング、接着剤は、目標の対象に含まれません」と記されている。このようななかでおそらく最も同梱される必要がないのが、ロゴマークのステッカーと言えるかもしれない。
ちなみに、今年発売された「Vision Pro」は、アップルの新製品としてはじめてロゴマークのステッカーが同梱されない製品だった。一方で、「M3 MacBook Air」にはステッカーが同梱されている。「iPhone 16」や「iPhone 16 Pro」などには、ステッカーが同梱されるのかどうか、今年iPhoneを買い換える人にとっては気になるところかもしれない。
なお、アップルが環境に配慮していることをアピールしたいのであれば、製品が故障したときにもっとユーザーが自分で修理しやすい設計を採用したりするほうが良さそうな気もしないでもない。
