ニホンカモシカの死骸、真岡の用水路で発見 4月下旬から目撃相次いだ個体か

真岡市内で目撃されたニホンカモシカ=4月29日午前10時25分ごろ、同市亀山(高橋幸恵さん提供)

 10日午前9時半ごろ、栃木県真岡市に「用水路にカモシカのような動物が浮いている」と男性から通報があった。市文化課の職員が同市上谷貝の用水路で、水面にニホンカモシカの死骸が浮いているのを確認して引き上げた。4月下旬から市内などで相次いで目撃されていた個体とみられる。

 市は死骸を県立博物館に引き渡した。同館は後日解体して骨格標本にする。同館によると、体長1.1メートル、体重36キロの雄で、腹のガスの張りの状況などから死後少なくとも2、3日はたっているとみられる。

 市文化課によると、現場は江連用水と呼ばれる水路で、水流が豊富なことから、発見された場所で死んだのか、別の場所で死んで流されてきたのかは分からない。

 市内や上三川町では4月29日から5月上旬にかけ、ニホンカモシカの目撃情報が相次いでおり、市は動線などから同じ個体とみている。

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