9日夕方、航空自衛隊の輸送機が佐渡付近を飛行中に突然窓が開き、新潟空港に緊急着陸しました。飛行前の点検では異常がないことが確認されていて、航空自衛隊が原因を調査しています。
■柿木哲哉記者
「緊急着陸をしてから15時間あまりが経過しましたが、輸送機は未だ新潟空港に留まったままです。閉まらなくなったという左側の窓にはシートが取り付けられている。」
9日午後5時前、入間基地所属のC-2輸送機が佐渡の北約800m上空で訓練中に、スライド式の窓が突然開きました。そのため、輸送機は発生から約15分後に新潟空港に緊急着陸しました。10日朝から関係者などが高所作業車を使って、高い位置から輸送機の周りを確認する姿が見られました。
航空自衛隊によりますと、搭乗員8人にけがはなく、開いた窓が機外へ落下することはなかったということです。また、民間の航空機にも影響はありませんでした。
■輸送機を見に来た人
「高度が低かったからよかったけど、8000m・10000mで飛んで窓が開くと大変なことになるので、窓をちゃんとみてほしい。」
窓は手動式で、飛行中はロックがかかる仕様になっていて、飛行前の点検でも異常は確認されていませんでした。飛行の再開は未定で、航空自衛隊などは窓が開いた原因について調査しています。