かつては新潟でも…水俣病「マイク音切り」 県内被害者も憤り 伊藤環境大臣に式典出席求めるも…【新潟】

2015年・新潟市 水俣病被害者家団体と環境大臣能意見交換

熊本県で、患者団体との懇談中にマイクの音声が切られた問題で、新潟水俣病の被害者らも憤りをあらわにしました。新潟水俣病被害者の会らが、環境大臣に対し県内の式典への出席などを求めました。しかし、伊藤大臣本人は出席しない意向を示しています。

■新潟水俣病被害者の会 小竹節子会長
「何十年も苦しみ続けて、差別と偏見の中を認定申請し、やっとの思いでここまできたものを3分間で話せると思いますか。私は本当にあれをみて、怒りを覚えて震えが止まりませんでした。」

新潟水俣病被害者の会らが、5月31日に新潟市で開催される水俣病の歴史を伝える式典について、伊藤信太郎環境大臣の出席と意見交換の場を設けることを求める要望書を送りました。また、県に対しても環境省に働きかけるよう求めました。

今月1日、熊本県水俣市で開催された環境省と患者団体との意見交換会で、環境省の職員が話を途中で遮りました。発言中にもかかわらずマイクの音声が切られる事態に。県内では、2015年を最後に環境大臣との意見交換は実現していません。また、このときも発言を途中でやめるよう求める場面がありました。

伊藤大臣は、今月31日に新潟市内で開かれる式典に、出席するかどうか記者から問われると・・
■伊藤環境大臣
「国定政務官には地元の声を丁寧にきいてくるように既に指示したところでございます。(Q.大臣が出席しないのはどうして?)・・・まずは国定政務官に出席いただき、地元の出身でもあるし、よく地元の状況も分かっていると思いますので、しっかり報告を受けることにしたいと現時点で考えております。」

伊藤大臣は8日、水俣市を訪れ謝罪し、意見交換の場を設ける意向を示しています。
■新潟水俣病被害者の会 小竹節子会長
「新潟にもつどいがあるのに出席しないなんて大臣の資格が無いと思う。」

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