アンディ・ラウを無断使用のニセ広告が横行、2カ月で巨額の損害に

香港の俳優アンディ・ラウ(劉徳華)が、本人に成り済ましたニセ広告の横行によって、この2カ月間だけでも巨額の損失を被ったと台湾メディアが報じた。

長年にわたり誠実でクリーンな印象を保ち、好感度が非常に高いアンディ・ラウだが、近年はその好感度を悪用するニセ広告が続出。アンディ・ラウの個人事務所・映芸娯楽有限公司(Focus Films)がこういったニセ広告について警告を発した声明文は、昨年だけでも約80回を数える。

台湾メディアによると、AI技術を駆使し、無断で制作されたアンディ・ラウのニセ広告は直近の2カ月で検出されただけでも20社を超え、食品、衣料、生活用品、化学品、ペット用品、アミューズメントなどさまざまな業種に及んでいる。なお、現在のアンディ・ラウの広告起用料が1社当たり9000万台湾ドル(約4億3000万円)とすると、損失額は19億台湾ドル(約96億円)にも上るという。

映芸娯楽ではアンディ・ラウを起用した広告について、同社と傘下企業の「映芸控股有限公司」の公式ウェブサイトやSNSを通じてのみ発表されるとしており、アンディ・ラウの肖像権、名誉権、知的財産権、その他の公民権の侵害については、「調査した上で法的措置を取る権利を有する」と強調している。(Mathilda)

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