女優のかんこが主演を務める舞台「おっ母ちゃん」の公開ゲネプロが10日、築地本願寺ブディストホール(東京都中央区)にて行われた。
舞台は高原則夫・髙原隆義著の小説「駅 福井の〝おっ母ちゃん〟と5人の子供たち」を原作に、戦後の福井県・鯖浦線で〝女駅長〟を務め家族を支えた母親の奮闘を描く。
リハーサルを終え、取材に応じたかんこは「やっとここまできました。バタバタでしたが、皆集中して良いものになりました」と充実の表情を見せた。
舞台の一番の魅力は、その温かな世界観だという。「貧乏な家庭の話なのですが、家族の温かさにとてもほっこりします。家でもスマホに夢中で家族の会話が減ってしまっていたりするこのご時世で、心に響くものが必ずあると思います」。
5月12日は母の日だ。優しくも強い母を熱演するかんこは「男の人も女の人もみんなお母さんから産まれてきます。普段恥ずかしがって連絡をとらなかったりする人も多いと思うので、この舞台を見てまずは一言『産んでくれてありがとう』と言ってくれたらと思います」と願いを込めた。
かんこは舞台の主題歌「あなたが…」の歌唱も務める。同曲の作曲と舞台音楽を手がけたシンガーソングライターの大西亜里(53)は「昭和の味わいを残しつつ令和の雰囲気を出すことを意識しました」と作曲について明かし「みんながみんな『自分のお母さんが日本一』と思ってほしい」と舞台に込めた思いを語った。
舞台は同10日が公演初日。11日、12日と築地本願寺ブディストホールにて全5公演が予定されている。