日本で女性初の弁護士と裁判官になるヒロインの人生を描く連続テレビ小説『虎に翼』（ＮＨＫ朝ドラ）。５月１０日放送の第３０回では、寅子が祝賀会でおこなった演説と、それに対し記者の竹中が取った行動がＳＮＳ上で話題となった。
写真右から、祝賀会に参加する寅子（伊藤沙莉）、久保田（小林涼子）、中山（安藤輪子）(C)NHK
高等試験に合格し、２人の先輩とともに日本で女性初の弁護士となった寅子（伊藤沙莉）。寅子たちの快挙は新聞で大々的に報じられ、廃止寸前だった女子部も注目度が上がったことでなんとか存続することに。
寅子は、口述試験で惜しくも落ちてしまった同期のよね（土居志央梨）と会う。どこへ行っても祝福を受ける寅子だが、よねの話や周囲の言葉を耳にするたび、違和感がふくらんでいく。祝賀会の席でコメントを求められた寅子は、依然として女性が不利な世の中に対する怒りと、そんな世を変えるため「よき弁護士」になる決意を表明するのだった。
寅子の「私たち、すごく怒っているんです」と憤りを込めたスピーチが流れた今回の放送。会場はすっかり白け、ほとんどの新聞が寅子の話を扱わなかったなか、記者の竹中（高橋努）だけが寅子の話を記事にした様子も描かれた。
ＳＮＳ上では、「竹中記者ありがとう･･･」「竹中さんの記事 寅ちゃんへのお祝いだ」「竹中記者、なんだかんだずっと寅子を見てきた人だもんね」などの声が上がり、Ｘ（旧ツイッター）では「竹中記者」「寅子の演説」などがトレンド入りしていた。
放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＮＨＫ ＢＳ・プレミアム４Ｋでは朝７時半からスタート。５月１３日放送の第３１回では、寅子が雲野（塚地武雅）の事務所で弁護士実務を学び始める。土曜日はその週の振り返り。
文／つちだ四郎
