「ミスター跳人コンテスト」一区切り 青森ねぶた祭 今夏、初心者向けの新イベント開催

躍動感あふれる跳躍で青森ねぶた祭を盛り上げる歴代のミスター跳人たち=2019年8月

 青森ねぶた祭の男性ハネトのナンバーワンを決める「ミスター跳人(はねと)コンテスト」が今年中止となったことが10日、分かった。主催する青森市の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」によると、女性の社会進出といった情勢の変化などを考慮。10回目の節目となった昨年で一区切りとし、事業計画を見直した。初心者でも参加しやすいイベントを7月にも新たに開催するという。

 コンテストは「ハネト中のハネト」の男性を選んで祭りを盛り上げようと2012年に初開催。コロナ禍による中断を挟み、昨年まで計10回行った。跳ね方の美しさやかけ声、はやしとの調和、ねぶた祭への思いなどの審査項目で上位に入った人が「ミスター跳人グランプリ」「ミスター跳人」の称号を獲得。たすきをかけて本番やイベントに花を添えてきた。

 施設の担当者は取材に対し「今年は、着付けの講習会をしてから一緒に跳ねる-といった初心者や子どもたちでも楽しめるイベントを検討している」と説明。歴代のミスター跳人やコンテストに携わった関係者に謝意を示し「ミスター跳人は、これからも祭り本番や関連イベントにたすきをつけて参加するので、見かけたら引き続き応援してほしい」と呼びかけた。

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