マカオ、2024年1〜4月累計カジノ税収は約5800億円…前年同時期から98.2%増、年度予算進捗率35.7%

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜4月累計の歳入は前年同時期から41.4%増の357億6593.4万パタカ(日本円換算:約6945億円)で、年度予算執行率は35.0%だった。

 経常性収入に限ると76.8%増の354億7622.6万パタカ(約6888億円)で、年度予算執行率は34.8%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は98.2%増の298億5837.8万パタカ(約5797億円)、年度予算執行率は35.7%に。歳入に占めるゲーミング税の割合は83.5%。

 歳出は5.4%増の234億3973.1万パタカ(約4551億円)で、年度予算執行率は22.9%。

 財政収支は123億2620.3万パタカ(約2393億円)の黒字で、前年同期比では304.5%増。

 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。2024年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(日本円換算:約4兆1940億円)、月平均180億パタカ(約3495億円)に設定。政府はこれにより収支均衡を実現できるとしている。今年1〜4月累計のカジノ売上実績は目標を上回る758.72億パタカ(約1兆4732億円)となっており、勢いを維持できるかに注目される。

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