キムタク主演『Believe』3話めにして視聴率遂に1ケタ台突入『VIVANT』戦略成功も右肩下がりを生んだ原因

木村拓哉

5月9日、木村拓哉が主演のドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の第3話が放送され、世帯平均視聴率が9.6%、個人視聴率は5.8%%だったことが10日、分かった(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。

初回は世帯平均視聴率11.7%、個人視聴率6.8%という好発進。第2話は1.6ポイント減の10.1%と、下がったものの2ケタをキープしていた(個人視聴率は5.9%)が、ついに3週めにして1ケタ台に突入してしまった形だ。

木村が演じるのは、大手ゼネコンで橋づくりに情熱を燃やす、帝和建設の狩山陸。刑務所に収容されるという困難に見舞われながらも、希望と再生の道を模索する――というストーリーだ。熱心なファンも多いようで、視聴率のニュースを報じたサイトのコメント欄には

《見てるけど普通に面白いと思うんだけど》

《ちょっと思っていたのと内容は違ったが、昨日もドキドキしながら見てた、面白い》

と、作品を評価する声もあがっている。ただそれと同時に

《50過ぎてから木村拓哉がやる役ではないように思いました》

《キムタクの目を向く演技や、痛がる演技が笑う》

など、とくに主人公である木村の設定に疑問を抱く意見が目立った。

「『Believe』は、2023年に社会現象を巻き起こした、堺雅人さん主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)のように、放送前に内容や出演者などの情報をオープンにしない戦略をとっていました。その結果、いわゆる“考察系”ドラマとして、第1話は今期民放連続ドラマで世帯視聴率1位を獲得するなど、好調なスタートを切りました。しかし第2話以降、視聴率を下げてしまっています。

原因のひとつとして『木村拓哉を見せること』が、ドラマの最優先事項となってしまっていることが考えられます。途中、挫折や失敗など、波乱の要素を入れ込んでも、最後は木村さんがカッコよく決める、という結果になることで、『何をやってもキムタク』という評価を受けてしまっているのです」(芸能記者)

演技には役者の個性が出る。それが魅力ともいえるが、今作では、木村の個性が裏目に出てしまったようだ。

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