求人情報で女性に対する理不尽な要求をした中国企業が摘発

広東省ではこのほど、インターネットの求人サービスサイトに掲載された求人情報に女性の平等な就労権利を侵害する要求があったとして、企業5社が摘発されました。資料写真。

中国南部の広東省ではこのほど、インターネットの求人サービスサイトに掲載された求人情報に、「20~45歳の男性を募集」「女性応募者については子持ちの既婚者のみ」などという、女性の平等な就労権利を侵害する要求があったとして、企業5社が摘発されました。

中国では、多くの企業が採用にあたって女性の結婚や育児状況を特に気にしています。就職を希望する女性に近日中に結婚や出産の予定があると分かると、採用を断る方法をあれこれ考える会社が多くあります。逆に、結婚するつもりがなく、あるいは既婚ですでに子もいて、さらに新しい子を作る意志のない人が採用される傾向があります。

女性の平等な就労権利の侵害行為は、ネット上で議論を呼んでいます。「未婚で出産経験のない女性は職に就く資格がないのか。新卒や年配の人は採用しないし、未婚者も採用しない。本当にやっていられない」「働く女性は本当にたいへんだ。若い時には経験がないと言われるし、年齢がちょっと上がると子供を産んでいないと言われる。子供が生まれたら、今度は中年女性が面倒だと言われる。いったいどうすれば良いのか。私の祖母のような職員が良いのか。そんな歳の女性だったら、孫の面倒はどうするのだ」などとする非難のコメントが寄せられています。

一方、「企業が採用情報に明記しなくても、採用の際には無意識にその観念に影響され、採用結果にも影響を与えてしまう。この問題は本当に解決が難しいよ」「女性は職場の中で直面しなければならない重圧や試練が多すぎる。男女差別の問題だけでなく、昇進に対する自分の結婚や育児状況の影響も心配せねばならない」といった書き込みも見られます。(提供/CRI)

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