力投する西武先発の青山(撮影・冨永豊)
◆西武―楽天(10日、ベルーナドーム)
今季1軍初昇格で先発した青山美夏人投手(23)が5回途中、91球を投げて8安打3失点で降板した。
不運が重なった今季初登板となった。1回、先頭の小郷を変化球で簡単に追い込んでからの3球目。外角高めの速球を左翼線に運ばれる二塁打を許した。村林の中飛で1死三塁からの浅村の初球、低めに落ちる変化球を捕手の古賀が後ろにそらす捕逸で先制点を献上した。
3回は小郷の打球が右手に当たる投手強襲安打などで1死満塁のピンチを招き、島内の左犠飛で追加点を許した。4回は2死一、二塁から小郷にこの日3安打目となる右前適時打を浴びて3点目を失った。
豊田投手コーチは「入りは本当に良かった。スピードがあったがコントロールミスから安打が出ている。なかなかうまくいかない中で1失点ずつなのでなんとかなっている」とコメントした。
しかし、5回2死満塁と再びピンチを招いたところで青山は2番手の田村に後を託してマウンドを降りた。このピンチを田村がしのぎ、青山のプロ2度目の先発登板は自己最長の4回⅔で3失点(自責点2)の内容となった。
青山は「ピッチャーゴロを内野安打にしてしまい、そこをアウトにすることができればリズムにも乗ることができたと思います。今年初登板の緊張はありましたが、低めを意識して投げていました。その低めをなかなか振ってくれなかった。そういうところは今後の課題です」と振り返った。