地震被災の飲食店を砥部焼で支援 砥部町が宇和島地区食品衛生協に200点寄贈

佐川秀紀砥部町長(右)から砥部焼を受け取った宇和島地区食品衛生協会の清家泰弘会長=10日午後、宇和島市弁天町1丁目

 愛媛県砥部町は10日、4月17日の豊後水道を震源とする地震で被災した宇和島市内の飲食店を支援しようと、砥部焼の茶わんや湯飲みなど約200点を宇和島地区食品衛生協会に寄贈した。加盟する飲食店に配布し活用してもらう。

 町が4月3日に発生した台湾東部沖地震の被災地へ送るため、砥部焼協同組合の33の窯元に協力を要請して集めた約1400点の一部を贈った。今後も台湾と併せて支援を続ける。

 同市弁天町1丁目の道の駅きさいや広場で贈呈式があり、佐川秀紀町長が「砥部焼のぬくもりが復興の一助になれば」とあいさつ。目録を受け取った同協会の清家泰弘会長が「砥部焼は県を代表する伝統工芸品。さっそく使わせていただく」と感謝した。

店で使う砥部焼を選んだ飲食店店長ら=10日午後、宇和島市弁天町1丁目

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