【新日本・BOSJ】今年絶不調の高橋ヒロム 〝攻略本〟に頼ることなく「自分をちょっと信じてみたい」

自身の写真を持参したヒロム

新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)の公開会見が10日に行われ、高橋ヒロム(34)が5度目の優勝へ〝攻略本〟を封印した。

歴代最多4度の優勝を誇るヒロムはBブロックにエントリー。この日の会見では「皆さんに一つだけ、先に聞きたいことがあります。目を閉じてください。本心で手を上げてください。高橋ヒロムの5度目の優勝、本気で優勝して欲しいと思ってる人は手をあげてください」といきなり挙手制アンケートを実施。思っていたほどの挙手が得られなかったのか「そんなにいねえなあ! 俺は逆に優勝したくなったわ。いま手をあげなかった人を見返したくなりました」と反骨心を燃やした。

ヒロムと言えばBOSJで出場者の特徴を記入した独自の〝攻略本〟を持ち歩くのが定番のスタイルだった。しかしこの日は額に入れた自身の写真を持参して登場した。「今回ですね、攻略本を作るのやめました。なぜかというと、攻略本を作ったせいで、4度の優勝、そして3連覇までしてしまった。俺は単純にあの攻略本の効力、威力を感じて怖くなってしまったんですよ」と廃止の経緯を説明。「何より今年高橋ヒロム、絶不調です。シングルマッチ一度も勝ってません。これはね、大問題なんですよ。これは自分をちょっと信じてみたいなと。だから高橋ヒロムという人間を崇めようかと思って、こういう形で写真を用意しました。高橋ヒロムを信じてみよう、自分の実力を信じてみようと思い、今回5度目の優勝を狙いたいと思ってます」と己をいかに信じれるかが優勝のポイントと熱弁を振るった。

今大会の決勝戦は大阪城ホール(6月9日)で行われる。ライバルのエル・デスペラードは反対のAブロックにエントリーしているが「デスペラード選手のインタビューも見ました。『決勝ではやりたくない』と。俺だってやりたくない。俺はデスペラードとの戦いは4年に一度くらいでいいと思ってます。でも大阪城のメインイベントに出て優勝するのはこの俺だ」と力強く宣言していた。

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