【注意】母の日に贈ってはいけない「カーネーション」の色は? NGカラーは3色あった!

母の日に贈る定番ギフトである「カーネーション」にはさまざまな色があります。プレゼントを選ぶときに押さえておきたい、色別の意味や花言葉、贈ってはいけない色などを解説します。

母の日に贈っていいカーネーションの色、ダメな色

「母の日」(5月の第2日曜日)といえば、カーネーションを贈るのが定番です。しかしカーネーションにはさまざまな色があって、それぞれの花言葉は異なり、なかには贈ってはいけない色もあります。 プレゼントを選ぶときに押さえておきたい、母の日とカーネーションの関係、贈っていいカーネーションの色、ダメな色を解説します。

母の日にカーネーションを贈る理由・由来

母の日の提唱者アンナ・ジャービスが、亡き母に捧げた白いカーネーションに由来

母の日にカーネーションを贈るようになったのは、アメリカで社会運動家として活躍したアン・ジャービスを追悼するために、娘のアンナが教会で追悼式を開き、母の好きだった白いカーネーションを配ったことに由来します。 アン・ジャービスは、母親の立場で保健衛生の発展に貢献し、南北戦争時に中立な立場で兵士を看病したり、互いの敵意をなくす行事を行うなど、社会運動家として活躍した人。 アンナは母の遺志を受け継ぎ、社会に貢献する全ての母親を讃える「母の日」を制定する活動をして実現させました。 カーネーションは、十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアが落とした涙から生じた花だといわれていて、“母と子”や“母性愛”を象徴する花です。 そして、“白いカーネーション”は十字架にかけられる前のキリストとマリアを、“赤いカーネーション”はキリストの体から散った血の色や復活したキリストを象徴しているそうです。 そんなカーネーションをアン・ジャービスが好んだことから、その追悼式に捧げられ、母の日のシンボルになったといわれています。 当初は、亡き母には白いカーネーション、存命の母には赤いカーネーションが用いられていましたが、母の日が浸透する過程で、赤いカーネーションが主流になりました。

色によって違うカーネーションの花言葉

カーネーションの色によって意味が違う

カーネーションは、赤、ピンク、オレンジ、黄色、緑、青、紫、白などさまざまな色があり、それぞれに花言葉があります。 ・赤:「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」 ・ピンク:「感謝」「気品」「あたたかい心」「美しい仕草」 ・オレンジ:「熱烈な愛」「純粋な愛」 ・黄色:「美」「友情」「軽蔑」「嫉妬」 ・緑:「癒し」 ・青:「永遠の幸福」 ・紫:「気品」「誇り」 ・黒に近い濃い赤:「心の哀しみ」「欲望」 ・白:「私の愛情は生きている」「尊敬」 ※亡き母を偲ぶ花

カーネーションを贈る際に気を付けたい色

白いカーネーションは、供花に用いられることも多い

母の日に贈るカーネーションが“赤”になったのは、花言葉も一因だといわれています。赤いカーネーションの花言葉の意味である「母への愛」「母の愛」が、母の日に贈る色としてふさわしいということになったようです。 母の日に贈るカーネーションとして気を付けたい色は、亡き母に捧げる“白”です。存命の母に白いカーネションを贈ってはいけません。 また、花言葉を気にされる場合には、「軽蔑」「嫉妬」という花言葉をもつ“黄”、「私の心に哀しみを」という花言葉をもつ“黒に近い濃い赤”は避けたほうが無難でしょう。 (文:三浦 康子(暮らしの歳時記ガイド))

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