応援続々…知事選2日目も熱帯びる有権者への訴え 西へ東へ候補者奔走【静岡県知事選】

5月9日に告示を迎えた静岡県知事選には、過去最多の6人が立候補しています。候補者たちは9日から西へ東へ駆け回り、2日目の10日も有権者への熱い訴えを続けています。知事選に立候補しているのは、届け出順にいずれも新人の6人の方々です。

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<街宣車>
「ありがとうございます。鈴木康友、鈴木康友でございます」

選挙戦初日の9日、鈴木候補は最後の演説場所に地元・浜松市を選びました。

<無・新 鈴木康友候補>
「心強いね」

<野田佳彦元総理>
「マブダチです」

鈴木候補とは松下政経塾の同期で、44年の付き合いとい野田佳彦元総理も応援に駆け付けました。また、スズキの鈴木修相談役の姿もありました。

<無・新 鈴木康友候補>
「相談役!どうもありがとうございます」

大きな後ろ盾が訪れる中、会場には1800人の市民が集まり、圧倒的な人気ぶりを見せました。

<立憲民主党 野田佳彦衆院議員>
「今度は360万人の県民に寄り添って徹底して仕事をするのが鈴木康友だと確信をしています」

<無・新 鈴木康友候補>
「中部地区や東部地区に知り合いがいましたら、ぜひ鈴木康友を頼むと、信頼に足る男だと。やります!の精神で、もう一度県政を立て直し、静岡県をもっともっと発展させていく。共に戦ってください。共にやりましょう」

<無・新 鈴木康友候補>
「びっくりしました。こんなにたくさんの方に集まって頂いて、勇気と力を与えていただきました」

<共・新 森大介候補>
「有権者を回っていると、よく立候補してくれたということで、ありがとうという言葉をかけられまして、候補者冥利に尽きる。訴えそのものが私自身他の方とは違うので、注目度はあると思います」

共産党県委員長の森大介候補は9日、静岡市内で選挙戦が始まってからの手応えを語りました。

<共・新 森大介候補>
「リニアと原発、これらは国が決めることだからもう決まっている、このような形で思考停止になることなく、県民の暮らしと命を守る立場で、国と大企業に対してしっかりとものを言い、行動する知事に私はなります」

9日の初日は静岡市内を回った森候補。

リニア新幹線整備や浜岡原発の再稼働、浜松市の県営野球場建設に反対していて、他の候補とは異なる考えを訴えています。

<共・新 森大介候補>
「リモート化が進む中で、大都市間を高速で移動するリニアの必要性そのものが損なわれているのではないでしょうか」

「福祉の増進が本来の自治体の役割」として子育て支援にお金を使うべきだと森候補は訴えています。

大村慎一候補は10日、選挙戦のカギを握る東部エリアに向かいました。

伊豆半島の市長や町長も応援に駆け付けました。

<伊豆市 菊地豊市長>
「伊豆が一つになる、みんなで気持ちを合わせて一つになるチャンスが来ました。それをまとめてくれるのが間違いなく大村慎一さんです」

演説では、防災への取り組みに時間を割きました。

<無・新 大村慎一候補>
「伊豆半島について防災特区としてまず整備をしていきたい。平時は観光に使う道路などを整備していく。平時は生活の道路が整備され有事には防災のためにしっかり整備していくということ」

元日の能登半島地震を教訓に道路の整備や、先端技術の導入などを進めていきたいと話しました。
一方、相手候補が「東部地域に医科大学を誘致する」と話していることについて、大村候補の応援に駆け付けた県医師会の会長がコメントしました。

<県医師会 紀平幸一会長>
「医師会は絶対反対。今から10年先を考えたら、人口は減る時代で医療需要も減る。完全に医者が余る時代」

政治団体代表の横山正文候補はリニア工事について即座にボーリング調査の許可を出すなど早期着工を訴えています。

自営業の村上猛候補は、リニア新幹線の計画を根本から精査したいと話し、選挙活動は政見放送のみとしています。

会社役員の浜中都己候補は、国民が国などに問題提起ができる「請願権」の拡充を訴えています。

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