松本潤、過去の主演舞台で起きた「チケット転売騒動」 10倍以上の高値も...「世の中不公平だ」「泣きそ」《新作「正三角関係」ではどうなる?》

アイドルグループ「嵐」の松本潤さんが、2024年7月11日から上演が始まる舞台「正三角関係」に出演する。

松本さんの舞台出演は13年ぶりとあって、公演が発表された4月18日には「潤くん舞台」など関連ワードがXのトレンド入りするほどの反響ぶりだった。

そんな松本さんが前回出演した2011年の舞台「あゝ、荒野」はチケット代がネット上で高騰する騒ぎがあった。(2011年12月2日配信の記事を再構成しています。年齢や肩書などの情報は、注記のない限り当時のものです)

舞台の評判は高かったが...

人気アイドルグループ「嵐」の松本潤さんが出演した舞台のチケットがネット上で高騰した。「松潤ヌード」みたさからのようだが、関係者は頭を悩ませているようだ。

「松潤のベッドシーン、すごいよかったですよ。腹筋も割れていて、白い肌がきれいでしたぁ~」

東京・青山劇場で2011年12月2日に上演された舞台「あゝ、荒野」を鑑賞した東京都内在住の30代の会社員女性は、こう声を弾ませた。

蜷川幸雄さん演出の「あゝ、荒野」に、松本潤さんは、ボクサー役で出ている。10月29日の埼玉公演から始まり、女性が鑑賞した日は、舞台の千秋楽だった。この舞台では、セミヌードになった松本さんが、ジャニーズファン女性らの間で話題になった。関係者によると、いずれもほぼ満席だった。

青山劇場があったこどもの城(出典:Rs1421さん撮影 Wikimedia Commonsより)

松本さんは、女性とラブホテルに入り、「脱げよ」と言って、自分はトランクス1枚になる。そして、ベッドの中で絡み合い、「どうだ? オレすごいだろ?」などと台詞を吐くのだ。

舞台には、双眼鏡を持ち込む女性が相次いだ。12月2日の舞台は、1200ある客席が30~40代が中心とみられる女性客でほぼ埋まり、何人かに聞くと、前席以外は半数ほどが双眼鏡を持っていた。ベッドシーンになると、一斉に双眼鏡を上げていたともいう。「お芝居では通常、双眼鏡はお持ちにはならない」(関係者)といい、「松潤ヌード」のケースはかなりの異例だったようだ。

ところが、こうした異常人気で、1万円前後の舞台チケットがネット上で高騰した。

神奈川と茨城から来た女性2人組は、こう言う。「売買サイトのチケット流通センターで、3~15万円で売られていましたよ。私たちは、そんなのは買わず、何日も電話をかけ続けてようやく確保しました」。休みを取って大阪から来たという会社員女性(32)は、「友人に取ってもらい、やっと押さえましたが、チケ流では、10万円を超えて売っていました」とため息をついた。

「チケットの転売は、してほしくありません」

ネット上でも、チケットの異常高騰に疑問が相次いでいる。

ヤフー知恵袋では2011年10月5日、「チケット流通センターで、あゝ、荒野のチケットが700件以上掲載されていますが...」との質問が投稿され、転売目的で売っているのではないかとの指摘があった。ブログでも、「1枚7万円~35万円までありました 高過ぎです」といった書き込みがあったほか、ツイッターでも「はぁ世の中不公平だ」「もう800件近くでてるよあゝ、荒野。泣きそ」などと嘆く声が出ていた。

チケット高騰にファン嘆き......(画像はイメージ)

チケット流通センターを見ると、人気の「嵐」コンサートでは今でも、チケット価格をはるかに超える数万から十数万の値が付いている。

チケットを高値で売ることは、ダフ屋行為として犯罪になる可能性がある。東京都内なら、都の迷惑防止条例でこうした行為を禁止している。しかし、ネット上では、よほど大量に売らない限り、警察が立件することは難しいようだ。過去には、万博やテーマパークのチケットのネット転売が問題化したことがあるが、いずれも立件は見送られたと報じられている。

とはいえ、ファンらからの不満も大きいだけに、主催者側も対応に四苦八苦しているようだ。関係者は、こう苦悩を明かす。

「チケットの転売は、してほしくありませんでした。そのために販売しているわけではないからです。どこでも同じ対応をしていると思いますが、ネットオークションに上がった席番については、会場に入れないようにしています。しかし、席番が上がっていなければ、どなたが高額チケットを手に入れたか分からないんですよ。転売して利益を得ているとしたら、それはとても困ることです」

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