米金融政策は「引き締め的」、物価下押し圧力に=シカゴ連銀総裁

[10日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は10日、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は「比較的引き締め的」とし、このことは借り入れコストがインフレに対する下押し圧力になっていることを意味すると述べた。

グールズビー氏は、労働力を含む供給の増加により、堅調な雇用増と力強い経済成長が懸念すべき景気過熱を示唆しているかどうか、解釈するのが難しくなっていると語った。

その上で、第1・四半期のインフレ率が予想を上回ったことについて、昨年に物価情勢を巡り大幅な進展があったことを踏まえると、過度に重視するのはためらわれると述べた。

また、FRBの次の政策措置は、特に住宅市場の価格上昇に関連する経済指標次第になると指摘。「インフレ率が3%で停滞していることを示す証拠は現時点ではあまり確認されていない」としながらも、住宅インフレは「依然として大きな謎と課題」になっているとし、住宅インフレが低下しなければ「問題に直面する」と語った。

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