<HIGH END>ラックスマン、DAコンバーター「DA-07X」を初披露

ラックスマンは、現在ドイツにて開催中のミュンヘン・ハイエンド2024にて、DAコンバーター「DA-07X」をワールドプレミアとして披露した。

ラックスマン USB-DAコンバーター「DA-07X」

「DA-07X」を開発した背景だが、同社が2023年にネットワークトランスポートの「NT-07」を発売したところ、特に欧州市場から、「NT-07と組み合わせるDACが欲しい!」という要望が高まっていたのだという。機能的にはSACDプレーヤー「D-07X」のディスクドライブ部を省いたものだというが、開発担当の長妻氏によると、「DAコンバーターとしてさらに音質的に追い込んでいます」とのこと。

ラックスマンのブースの様子。ウィルソン・ベネッシュのスピーカーを組み合わせ

「2015年に発売しましたDA-250は大ヒットモデルになりましたが、単体DAコンバーターはそれ以来の発表です。正直、単体DACは市場的に難しいのかな、という思いもありましたが、ストリーミングサービスが発展したことで、また新しいお客さんが注目してくれていると感じています」と長妻氏。

D-07Xと同様、DACチップにはローム製「BD34301EKV」を採用、最大768kHz/32bitとDSD22.5MHzまでのフォーマットに対応する。またMQAのフルデコードも可能。USB入力はもちろん、光デジタルやコアキシャル、AES/EBUも搭載。NT-07と同様の薄型キャビネットで、2024年秋の発売を予定する。

DA-07Xの背面端子。出力はRCA、XLRの各1系統

またAXPONAで発表されたフォノイコライザー「E-07」の反響も上々で、「製品はまだかという声を世界各国からいただいています」と社長の末吉氏。E-07の登場により、カートリッジからプレーヤー、フォノEQ、アンプまですべて自社で完結させることができるようになったラックスマン。会場ではウィルソン・ベネッシュのスピーカーと組み合わせてデモンストレーションが行われていた。

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