相葉雅紀が橋田賞受賞 「株式会社嵐」設立発表以来初の公の場 これからは「ベストジーニスト賞と橋田賞です!!」

 橋田賞を受賞した相葉雅紀(撮影・佐々木彰尚)

 5人組グループ・嵐で俳優の相葉雅紀(41)が10日、都内で行われた「第32回 橋田賞」授賞式に出席した。同賞は、2021年に死去した脚本家・橋田壽賀子さん(享年95)が理事を務めた「橋田文化財団」が主催。相葉が公の場に登場するのは4月10日にメンバー5人の新会社「株式会社嵐」設立を発表して以来初となったが、同社についての言及はなかった。

 相葉は光沢のある黒のスーツで登壇。昨年4月に放送されたTBS系主演スペシャルドラマ「ひとりぼっち-人と人をつなぐ愛の物語-」の演技などを評価されたが「スタッフの皆さんが本当に温かく接してくださって。皆さんに会えたことが宝だと思っています。このような光栄な賞を本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 同ドラマは、橋田さんが脚本を手がけ、国民的な名ドラマとして知られた同局系「渡る世間は鬼ばかり」でタッグを組んだ石井ふく子氏がプロデューサーを担当。相葉は、震災で両親を亡くした青年の孤独を演じたが「残酷な震災を経験し、心を閉じてしまった青年を周りの人たちが、ゆっくり時間をかけて心を開いてくれるというお話だったんですが。スタッフの皆さん、監督、石井ふく子先生が役以上に温かく僕に接してくださったので毎日、撮影に行くことが楽しかったです」と振り返った。

 日本人の心や触れ合いを温かく取り上げた番組や人物を表彰する同賞の受賞について「橋田賞をもらえるなんて本当に夢にも思ってなかった。今まで何か受賞されたことありますか?と聞かれたときは『ベストジーニスト賞です!!』の一本でやってきたので、これからは『ベストジーニスト賞と橋田賞です!!』と胸を張って言いたいと思います。この賞を力に変えて、これからも一つ一つ真摯(しんし)に一生懸命に向き合っていきたいと思います」と精進を誓っていた。

 他に橋田賞を受賞した神木隆之介(30)、バカリズム(48)、テレビ朝日の大下容子アナウンサー(53)、新人賞を受賞した趣里(33)、浜辺美波(23)らが出席した。

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