「DeNA3-4阪神」(10日、横浜スタジアム)
阪神は緊急事態でも安定感は揺るがなかった。体調不良の桐敷を欠いた救援陣が連敗ストップに貢献した。
2点リードの六回だった。青柳が先頭から連続三塁打を許して1点差。無死三塁から石井大智投手が登板した。京田に同点の中前打を許したが、1死一、二塁までこぎつける。
ここでDeNAが先に右の代打・蝦名を告げると、島本浩也投手の乗ったリリーフカーがグラウンドに出てきた。だが、阪神は交代を告げていなかったため石井は続投。蝦名を151キロの直球で空振り三振に仕留めた。
六回2死一、二塁からは島本が登板。「同点だったので自分がカバーできるように」。関根を遊直に仕留めて勝ち越しを阻止すると、七回もマウンドに上がって11球で三者凡退。桐敷がベンチ入りしていれば、なかった可能性もある回またぎでも役割を果たした。
安藤投手コーチは「桐敷がいない中で、島本には負担をかけたけど頑張ってくれた。リリーフのみんながよくつないでくれたね」とたたえる力投だった。
八回は岩崎優投手が無失点で2勝目。九回は8日・広島戦で2敗目を喫していたハビー・ゲラ投手が、無失点で6セーブ目。助っ人は「桐敷がいないのは大きいけど、みんなで一つになっていい勝ち方ができた」。救援陣の盤石ぶりを示す勝利だった。