阪神・湯浅 5戦連続無失点で3セーブ目「投げるたびによくなっている」 開幕1カ月経過も1軍登板なし

 試合に勝利し湯浅(中央)はナインと勝利のタッチを交わす(撮影・北村雅宏)

 「ウエスタン、阪神1-0中日」(10日、鳴尾浜球場)

 一歩ずつ、本来の姿に戻ろうとしている。阪神・湯浅京己投手(24)が九回をピシャリと締めて、5試合連続無失点で3セーブ目。「打者の反応とかを見てても、だんだん良くなっている」。登板後の表情も晴れやか。日を追うごとに球の質が上がってきた。

 1点リードの九回にマウンドへ。先頭の石垣は149キロ直球で押し込んで右飛に抑えた。ビシエドは変化球で追い込むと149キロの高め真っすぐで空振り三振。川越も直球で一ゴロに仕留めた。

 「投げるたびに良くなっている」と言うが、本人もさらに高みを目指したいのが直球の精度。12球中7球を投じたが、指のかかりに納得していない。理想は空振りやファウルをもっと取れること。「真っすぐの割合を増やしながらやっていければ」と課題に言及した。

 開幕から1カ月以上が経過。体調不良での出遅れもあり、まだ1軍の舞台に立てていない。「もどかしさもだいぶありますよ」。1軍の試合を見て、心が揺さぶられている。「どんどん状態を上げていけたらなと思います」。再び輝きを放つため、納得がいくまで投球に磨きをかける。

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