大谷翔平、あのボンズをも超える「108」の可能性 米全国紙「驚異的だ。史上3番目に位置する」

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

米紙が本塁打以外に注目した驚異の数字

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は移籍1年目のシーズンの約4分の1を終え、MLB全体トップの打率をマークするなど、各部門でハイアベレージを残している。その中で米紙は大谷の本塁打、長打数に注目。「歴史的なペースを継続できるか」と題し、自身の記録どころか偉人たちの数字に肩を並べる勢いで、リーグ記録の更新の可能性を指摘している。

大谷は8日(日本時間9日)終了時点で、打率(.355)、安打(54)、二塁打(14)、長打率(.678)、OPS(1.103)、長打(26)、塁打(103)の7項目でメジャー1位の数字をマーク。驚異の記録を残してきている。序盤こそなかなか本塁打が出なかったが、勢いがついてからの活躍は特にすさまじい。

米紙「USAトゥデー」は「MLBが1/4を終えて:ショウヘイ・オオタニは歴史的なペースを継続できるか」との見出しで、ここまでの数字と今後を予想する記事を掲載。中でも、本塁打と塁打に注目した。

同紙が計算したペースは「46本塁打、108長打」。本文では「ドジャースの一員として、最初の8試合で本塁打が出なかったものの、オオタニはMVPを獲得した2021年のキャリア最多に並ぶ年間46本塁打ペースで来ている」としつつも「この記録は破られようとしている。気温は上昇し、オオタニの新天地での快適度も増すばかり。元通訳の賭博スキャンダルからも遠ざかるのみだ」と、毎年好調の夏場を控える状況での数字とあって、記録更新の期待を寄せている。

一方で同紙は「しかし、長打数こそ驚異的だ」と注目。「ベーブ・ルースは1921年に152試合で119本放ち記録を打ち立てた。100本以上の長打が生まれたシーズンは過去に13季しかなく、そのうち8季は1937年以前のものだ。1948年以降に生まれた5つは“ステロイド時代”のものだった」と、近年における記録の希少性を記している。

長打数のここまでのペースは「ルース、ルー・ゲーリックに次ぐ史上3番目に位置することになる。そしてバリー・ボンズのナ・リーグ記録107本を更新することになるのだ」とも指摘。凄まじいインパクトを残す大谷の打撃が、新たな年間記録を作るか注目される。

THE ANSWER編集部

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