嘱託犬1年目のジェイソン君も奮闘 36頭が能力競う - 奈良県警嘱託警察犬訓練競技会

「臭気選別」に挑戦した県警嘱託警察犬のジェイソン=10日、大和郡山市額田部南町の県流域下水道センター自由広場

行方不明者の捜索など

 奈良県警嘱託警察犬訓練競技会が10日、大和郡山市額田部南町の県流域下水道センター自由広場で開かれ、嘱託犬36頭が行方不明者を捜索する能力などを競った。

 嘱託犬は県警が毎年行う審査会で選ばれ、警察の要請に応じて出動。今年は5月8日までに36件の出動要請があり、2人の行方不明者の発見に貢献している。 草地の中で犯人の足跡を探りながら遺留品を捜索する「足跡追及」、5種類の布の中から同じ臭いのものを探し当てる「臭気選別」、仮想遭難者を発見するまでの時間などを競う「捜索救助」の3競技が行われ、シェパードやゴールデン・レトリバーなどの犬種の嘱託犬が日ごろの訓練の成果を披露した。

 嘱託犬1年目のジェイソン(ゴールデン・レトリバー、4歳オス)と臭気選別に参加した阪奈警察犬訓練所の訓練士、岩村豊子さん(53)は「緊張もあったのか、今回はあまり良い結果は出なかったが、経験を増やして精度を高めていきたい」と話した。

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