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井上尚弥が「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド1位返り咲き
世界で最も権威があるとされるアメリカのボクシング誌「ザ・リング」が選定する最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が1位に返り咲いた。
パウンド・フォー・パウンドとは、体重が違うため直接対戦することのない全階級のボクサーを有識者が評価してランキングする名物企画。同様の企画は他メディアでも行われているが、同誌のPFPに入ることが何よりも名誉で説得力がある。
井上は6日に東京ドームで行われた防衛戦でルイス・ネリ(メキシコ)から1回に人生初のダウンを奪われながらも6回逆転TKO勝ち。最後はネリをロープに吹っ飛ばす豪快な倒しっぷりで約2年ぶりに「世界最強」の称号を得た。
前回はノニト・ドネア(フィリピン)を2回で倒した2022年6月に1位になったものの、同年8月に世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に明け渡し、短期間で2位に陥落。今回はどれくらい1位の座を“防衛”できるか注目される。
また、WBCバンタム級王座を獲得して3階級制覇した中谷潤人(26=M.T)が初めて10位にランクインした。
クロフォードは8月3日にマドリモフと対戦
今回、井上に1位を明け渡したのがテレンス・クロフォード(36=アメリカ)。井上より先に、史上初めて2階級で4団体統一した世界ウェルター級王者だ。
井上が27戦全勝(24KO)なら、クロフォードも40戦全勝(31KO)のパーフェクトレコード。スピードとパワーを兼ね備えており、長らくPFP1位に君臨していた。
そのクロフォードは8月3日にWBAスーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフ(29=ウズベキスタン)と対戦する。勝てばライト級、スーパーライト級、ウェルター級に続いて4階級制覇。井上尚弥と並ぶのだ。
マドリモフも10勝(7KO)1分けと無敗だが、実績ではクロフォードが断然上。中身のあるKO勝利なら、4階級制覇だけでなく井上からPFP1位の座を奪回する可能性もある。
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