水田種まきにドローン利用 六戸で導入試験

種もみを自動でまくドローン=10日、六戸町下吉田

 田植え作業の省力化を目指し、六戸町下吉田の赤石地区の水田で10日、ドローンを利用してコメの種もみをまく「ドローン直播(ちょくはん)」の導入試験が始まった。地元農家や町職員、おいらせ農協などの関係者が、新時代の“田植え作業”の様子を見守った。

 試験は、コメやニンニクを生産する赤石義周さん(50)が所有する50アールの水田で行われた。種もみを入れるタンクが据え付けられたオプティム社(東京)製のドローンが自動で飛行し、酸素供給材や病害虫防除剤でコーティング処理された飼料用米「ゆたかまる」の種もみがまかれた。

 赤石さんは「農地面積の拡大や経費節減の効果に期待している」と話し、今年の結果を踏まえ、来年以降、本格的にドローンを導入したいとの考えを語った。

 町内では昨年、古里地区の水田で試験を実施。苗植えと比べても遜色ない収量があったという。【全文】

© 株式会社デーリー東北新聞社