中森明菜ついに復活!会員限定イベントは10億円稼ぐとも トラブル続きだった歌姫の売り出し方

中森明菜(C)日刊ゲンダイ

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

このところ記事や動画で中森明菜(58)の情報を見たり聞いたりすることが増えている。

自身のYouTubeチャンネルで彼女のヒット曲「北ウイング」などをセルフカバーした動画をアップしていて、いずれもジャズバージョンにアレンジした歌声は“ささやき声”風。そして誕生日となる7月13日前後にファンクラブ会員を対象にした有料のイベントを行うことも発表している。計5公演の開催が予定されており、そのチケット料金が1人7万1300円という破格の高さだ。

もっとも、芸能マスコミとしては、生の歌声について「何か、やらかすのではないか」という“妙な期待”もある。それくらい過去にはいろんなトラブルがあったものだ。

例えば、明菜自身がメインのラジオ番組の収録で、突然、録音中にスタジオを出て帰ってしまったことがあった。後に原稿にルビが振ってなかったからだと言われたものだ。ゲスト出演を予定していたラジオの生放送中には「交通渋滞で遅れる」と電話してきて、そのまま姿を見せなかったこともあった。また、コンサートの直前キャンセルもあった。

明菜は2022年に個人事務所を立ち上げ、今年になって以前から知っている女性に社長業を譲って芸能活動に専念し始めている。もともと彼女は歌姫としてのプライドが高く、よく言えば完璧主義、コンサートなどの活動ができないのは「自分で納得できる歌声が出ないため」と言われている。

■ジャズバージョンにすることで声量をカバー

ただし、今回のように楽曲をジャズバージョンにすることで、全盛期のような声量が出せなくても、それが「いい味になっている」とみなされたりする。新社長のうまいやり方だと思った。またファッションECサイト「ZOZOVILLA」とコラボしたTシャツも発売中で、明菜と同じ誕生日だという「のん」をモデルに起用して話題づくりにも余念がない。

そして有料イベント。ファンクラブ会員限定という縛りがあり、その会費は入会日にかかわらず今年分は7700円と高め。会員数は明らかにされていないが、公式YouTubeの登録者数が約80万人だから、今後のライブチケット優先購入目当ての新加入含め万単位になってもおかしくはない。1万人で7700万円、5万人で3億8500万円、10万人で7億7000万円……。その稼ぎはディナーショーも含め10億円規模だ。僕としてはボイストレーニングを含めて体調を整え“あの頃”の歌声を聞かせて欲しいのだが……。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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