いじめ防止標語、全国賞に輝く 盛岡・桜城小の山田永菜さん 

標語が書かれた掛け軸を手に、受賞を喜ぶ山田永菜さん

 「普通」って、何だろう-。盛岡・桜城小5年の山田永菜(えな)さんは、第17回いじめ防止標語コンテスト(実行委主催)で最高賞に次ぐ全国賞に輝いた。障害があり、学校生活を過ごす中で抱いた率直な疑問、そして、友達や周囲のみんなに伝えたい思いと決意を表現した。

 「わたしのこと、変だっていうけど じゃあ何がふつうなのか教えて。がんばってみるよ。だから、みんなもわたしを知って。」

 山田さんは注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)などがあり、授業によって通常学級と支援学級の教室を行き来する。通常学級にいる割合が多く、障害のことを忘れてしまう人もいる。忘れ物が続いたときに同級生の輪から聞こえた「何で毎日忘れ物するんだろう。変だよね」という一言がきっかけになった。

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