「エルニーニョ現象」終息の見通し 夏から秋にかけて「ラニーニャ現象」へ

気象庁は5月10日(金)エルニーニョ監視速報を発表しました。

現在発生しているエルニーニョ現象は終息へ向かっており、
平常の状態となる可能性が高いと予測されています。

その後、夏から秋にかけては
平常の状態が続く可能性もあるものの、
ラニーニャ現象の発生の可能性が次第に高まりそうです。

当面は現在発生している
エルニーニョ現象の影響が残る見込みですが、
ラニーニャ現象が発生・発達した場合は、次第にその影響が
世界や日本の天候に反映されてくるでしょう。

★エルニーニョ現象が発生すると…(気象庁HPより)

エルニーニョ現象が発生すると、
西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、
西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となります。

このため日本付近では、
夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、
日照時間が少なくなる傾向があります。

また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。

冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、
気温が高くなる傾向があります。

★ラニーニャ現象が発生すると…(気象庁HPより)

ラニーニャ現象が発生すると、
西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、
西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。

このため日本付近では、
夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、
気温が高くなる傾向があります。

沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、
降水量が多くなる傾向があります。

冬季は西高東低の気圧配置が強まり、
気温が低くなる傾向があります。

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