県高校総体前特集 テニス男子 注目校紹介② 大分鶴崎 真っ向勝負で頂点目指す 【大分県】

大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位まで、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。男子は昨年まで大分舞鶴が団体で15年連続優勝し、個人戦でも上位独占が続いた。しかし、今回は出場枠が増えたことで他校にもチャンスは増える。25日から始まる県高校総体を前に注目校、注目選手を紹介する。第2回は大分鶴崎。

ここ数年でメキメキと力をつけてきた大分鶴崎。全国選抜高校テニス大会には3年連続3回出場している。ただ、全国高校総体の出場はなく、大分舞鶴が高く厚い壁になっている。これまで宿敵に対し、その時々のコンディションや対戦成績、相性など考えメンバーを入れ替えて対抗したが、今年はある程度メンバーを固定して真っ向勝負を挑む。

主軸となるのが県高体連のシングルスランキング(3月30日付)で4位の吉永千恩(2年)、9位の渡辺鋭門(3年)、13位の北郷蓮人(2年)、14位の西郡優太朗(3年)。実力のある選手が名を連ねる。キャプテンの西郡は「県総体に向けていい準備ができている。特に3年生は最後の大会なので燃えている。インターハイは1位通過で出場したい。打倒・舞鶴は変わらない」と熱い思いを口にした。

県高校総体に向けて仕上がりは順調

昨年10月の県高校新人大会の団体決勝では大分舞鶴と対戦し、1-3で敗れたがダブルス1でポイントを取った。難攻不落の王者に一矢報い、選手たちは手応えをつかんだ。5月の連休は愛媛の強豪校へ強化試合に出向き、互角以上の試合をして自信を深めている。チームの雰囲気は良く、最高の状態で県高校総体を迎えることができそうだ。

末延辰夫監督は「選手は心身ともに充実している。試合では取り乱さず、自分らしくプレーすれば自ずと結果はついてくる」と期待を込めた。大分舞鶴対策については「正面からぶつかって力を出し切るだけ。それができればいい勝負になる」と奇をてらわず、がっぷり四つに組み合うつもりだ。

部員32人、一丸となって優勝を目指す

(柚野真也)

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