ヨーロッパ最大の歌の祭典ユーロビジョン・ソング・コンテスト、ファイナリストが決定

ヨーロッパ最大の歌の祭典であるユーロビジョン・ソング・コンテストのファイナリストが決定した。今月9日(木)、準決勝第2戦が開催され11日(土)にスウェーデンのマルメで開催される決勝戦に出場するイスラエル、ジョージア、スイスを含む26か国が決まった。

イスラエル代表のエデン・ゴランは当初『オクトーバー・レイン』と題した曲がイスラエル・ハマス戦争の政治的メッセージを含むと指摘されたことから、出場資格を得るために『ハリケーン』と曲名を変えてエントリーしていた。

米オーディション番組『アメリカン・アイドル』に出演経験のあるグルジア代表歌手ヌツァ・ブザラゼや優勝有力候補のスイスのネロほか、アルメニア、オーストリア、エストニア、ギリシャ、ラトビア、オランダ、ノルウェー、クロアチア、キプロス、フィンランド、アイルランド、リトアニア、ルクセンブルク、ポルトガル、セルビア、スロベニア、ウクライナ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、そして開催国スウェーデンの代表がファイナリストとして決勝戦に進む。

華やかな最終決戦を前にブックメーカーの予想では、クロアチアやスイス、ウクライナの代表が有力視されている。

一方で現在もガザで戦争が続く中、イスラエルの出場が物議を醸しており、マルメ市内では抗議デモが行われ、同国代表のエデン・ゴランがリハーサル中にブーイングを浴びたと報じられた。

同コンテストの運営団体である欧州放送連合(EBU)は以前、イスラエルがエントリーしたことで同イベントのボイコットを呼びかける声に対して次のように声明を発表していた。「ユーロビジョン・ソング・コンテストは、ヨーロッパと中東の公共放送局のためのコンテストです」「これは政府のためではなく加盟放送局のためのコンテストで、イスラエルの公共放送局は50年間に渡り参加してきました」「ユーロビジョン・ソング・コンテストは、音楽を通じて世界中の視聴者を一つにするという非政治的なイベントであり続けます」

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