好調同士...いわきFC、堅守・山口打ち破れ 12日、ホームで対決

ミドルシュートに期待がかかる西川

 サッカーJ2のいわきFCは12日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)でレノファ山口FCと対戦する。いわきの通算成績は6勝5分け3敗で順位は20チーム中4位。山口は6勝3分け5敗で7位。午後1時開始予定。

 西川のミドルシュート期待

 直近5試合で3勝を挙げている好調な上位同士の一戦。ともに3位浮上の可能性があり、激しい戦いが予想される。いわきは前節、7節ぶりの無得点に終わった。リーグで3番目に失点の少ない堅守の山口からいかに得点を奪うかが勝敗の鍵を握る。

 いわきの攻撃で注目したいのはクロスの数。Jリーグによると、いわきは現在、総得点数やシュート本数、ゴール期待値など攻撃に関する多くの項目でリーグ上位に付ける。ただクロス本数については下から3番目と低迷している。

 その要因を村上佑太アナリストは「対戦相手が(クロスを警戒して)早くDFラインを下げてくることが多い。今までのいわきの印象が影響しているのかもしれない」と分析する。DFラインを下げた相手には、より精度の高いクロスを上げないと得点にはつながらず、田村雄三監督は「クロスやクロスに対する入り方の質を高める必要がある」と語る。

 一方、下がったDFラインの手前に生まれるスペースを有効活用することも重要になる。最近ではMF西川潤のミドルシュートが増えており、シュートが決まるようになれば、相手の守備をさらに惑わせられる。西川も技術向上に腐心しており「枠内にシュートを飛ばせるようになれば、攻撃を組み立てるだけではなく、怖い存在になれる。もっと練習していきたい」と意気込む。(小磯佑輔)

© 福島民友新聞株式会社