ロッテ・池田来翔「3年目であとがない」現在は「タイミングの取り方を意識」

「今はこの間一軍に上がって、ああいう結果になってしまったので、フィードバックして対応できるようにやっています」。

ロッテの池田来翔は再昇格を目指し、バットを振っている。

池田は開幕二軍スタートも打率.400、2本塁打、3打点、4月2日の巨人二軍戦、4日の巨人二軍戦で2試合連続本塁打を放ち、満を持して4月5日に一軍昇格。『8番・二塁』で先発出場した4月7日のオリックス戦、2-2の4回無死二塁の第2打席、「ランナーを進める事だけ考えてとにかく食らいついていきました。結果的にタイムリーになってくれて良かった」と、曽谷龍平が1ボール2ストライクから投じたフォークをライト前に弾き返す決勝の適時打。池田にとって嬉しい今季初安打となった。

これで勢いに乗っていきたいところだったが、この安打を最後に9打席安打がなく、4月15日に一軍登録抹消。再びファームで技術を磨くことになった。

「まずはタイミングを取るのが下手くそなので、どんなピッチャーにも対応できるタイミングの取り方を今は意識してやっています」。

「いろんな工夫をしています」と、5月2日の日本ハム二軍戦の第1打席、左の根本悠楓に対して突っ立ち気味で左足のタイミングの取り方がいつもと違うフォームで打っていたこともあった。

タイミングの取り方を工夫しながら、昇格するためには結果も求められる。

「そうですね、結果を出さないと上には上がれないので、結果を出しながら試合が終わって練習しながら、試合と練習の感覚を同じようにできればなと思います」。

タイミングの取り方は、ファームの試合の中で手応えを掴めているのだろうかーー。

「良いときも悪い時もあるので、波は一緒にしていきたいですね」。

タイミングの取り方以外で、一軍の投手に対応するために課題はあったのだろうかーー。

「ピッチャーが変わるというよりかは自分の考え方、ファームでやってきたことがそのままできなかったりするので、自分の問題かなと思います」。

安打が出なかったとはいえ、一軍でも持ち味である初球から積極的な打撃を披露していた。

「積極的にいく中で自分のスイングができているか、できていないか、打つべきボールを打てているか、打てていないかというのもあるので、初球から振りに行くのは誰でもできる。いい時は打ちにいけたり、見逃したりができていた。この間はただただ呆然と打ちに行っていたかなと思います」。

降格後はファームで17試合に出場して、打率.294(68-20)、2本塁打、11打点。10日のヤクルト二軍戦では適時打を含む3安打の活躍を見せた。

「次は上がったらそのまま一軍に定着できるくらいの思いじゃないと、また同じような結果になってしまう。僕も3年目であとがないので、そういう思いでやっていきたい」。次回昇格した時に“違った姿”を見せるため、今は課題と向き合い、そして結果を残していく。

取材・文=岩下雄太

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