不漁のため休漁していた射水市の新湊漁協のシロエビ漁が10日、新湊沖で20日ぶりに再開した。未明に小型底引き網漁船4隻が出漁し、計180キロを揚げた。昨年の約2割にとどまった解禁日(4月1日)の421キロを下回り、漁獲は依然として低調だった。
漁師たちは午前7時半ごろに同市八幡町の新湊漁港に戻り、シロエビが入った籠を漁船から降ろした。
正(しょう)き丸の船主、野口和宏さん(46)は「魚群探知機の反応ときょうの水揚げをみると、漁場にシロエビが入っていない」と話した。例年は1回の出漁で1隻当たり200キロ程度の漁獲があるという。「自然相手なので良いときもあれば悪いときもあるが、率直に言うと残念」と語った。
シロエビ漁は4月1日に解禁されたが、不漁が続いたため、同漁協の漁師はゴールデンウイークの休漁期間を前倒しし、同20日から操業を見合わせていた。
県水産研究所によると、水揚げ量は同20日時点で新湊漁港が平年の約1割の3.2トン、岩瀬漁港は約4割の23.7トンだった。能登半島地震との関連は不明で、不漁の原因は分かっていないという。