『金八先生』性同一性障害の生徒演じた上戸彩、小山内美江子さん追悼「あのときの出来事が私の糧」

上戸彩【写真:ENCOUNT編集部】

2001年10月期の第6シリーズに出演

TBS系ドラマ『3年B組金八先生』シリーズを手掛けたことで知られる脚本家・小山内美江子さん(享年94)の訃報を受け、俳優・上戸彩が追悼コメントを発表した。上戸は2001年10月期の同作第6シリーズで、当時は世間の理解が低かった性同一性障害の生徒を演じ切り、大きな反響を呼んだ。

上戸は20年6月5日放送のTBS系『爆報!THEフライデー』にVTR出演。16年ぶりに恩師の小山内さんと再会を果たしたことなどが伝えられた。そして、性同一障害の視聴者から「胸を張って生きていけるようになります。あの時死ななくてよかった」などと記された手紙が多数届いたことも紹介された。そして、上戸は「誰かの命を救えたりとか、人生を変えることができる役に出会えるかってことは、あるかないかだと思うので、大事な作品ですし、転機となった作品」「小山内さんがいないと鶴本直もいないので、鶴本直がいないと、今の私もいない」などと話していた。

○追悼文全文

小山内先生
ただただ悲しいです。
寂しいです。
会いたいです。

金八先生のオーディションで打ちのめされていた私に、“鶴本直”という役を与えてくださったのが小山内先生でした。

あのときに経験させていただいたすべての出来事が私の糧となり、それは今でも確かに私を支えてくれています。

先生とはずっと文通をさせていただいていましたね。
そのお手紙の一通一通が私には一生の宝物です。

金八先生の撮影時は叱られることがほとんどだった私ですが、
いつの日か先生に褒めていただけるようなお芝居ができるよう、
これからも芝居に真摯に向き合っていきたいと思います。

小山内先生
本当にありがとうございました。
そして、ゆっくり休んでください。ENCOUNT編集部

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