「比較してみるとすごい」 10年使った包丁を買い替え 「全く同じ包丁」に驚きの声

Maryさんが並べた2本の包丁【写真提供:Mary(@mary_tuba)さん】

今ネット上では、包丁も使えばここまで変化するのか、と大きな話題になっています。並んだ2本の包丁はともに同じもので、1本は10年使い続けているもの、もう1本は新品です。投稿したMary(@mary_tuba)さんに詳しい話を聞きました。

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料理人ではない一般家庭でここまで 「90%は自炊なので…」

「全く同じ包丁なんだけど

←左 10年使ったやつ
→右 研ぎ屋さんに持って行ったら、流石に買い換えろって言われて買い替えたやつ」

9日、Maryさんが投稿した包丁の比較画像には、4万件の“いいね”が集まる反響に。「原型留めてなくて草」「めっちや減ってる…!!」「比較してみるとすごいですね」「こんなにちっちゃくなるんか」「いくつの食材を斬ってきたのか…歴戦の包丁ですね」など多くの声が寄せられました。

ペティナイフの包丁が一回り小さくなっています。長年使い込み、丁寧に手入れをしてきたことが伝わってきます。

「ちなみに、10年選手の子は引退してもらって、大事に取っておこうかと思ってます。

そのために最後の研ぎ直しをしてもらった感じ」と記念の撮影だったことを付け加えました。

Maryさんは飲食店などに勤めるプロの料理人ではありません。普段はITエンジニアとして働く一方、吹奏楽団の企画運営に携わっています。「普通の一般家庭です」と言います。

なぜここまで包丁が小さくなっているのでしょうか。

その答えを聞くと、「外食をほとんどせず、90%は自炊なので普通の家庭よりは使用率は高いかもしれません」と話します。

「普通の包丁と同じように、ほぼ毎日料理を作るために使っています。ペティナイフと三徳包丁の2本の使い分けをしているのですが、メインはペティナイフを使っていました」と続けました。

そして理由はもう一つ。台所にある調理器具の中でも、包丁は毎日使う相棒です。手入れも丁寧に行っていました。

「普段の手入れとして、切れ味が悪くなったなぁと思ったら、#1000の砥石(中砥石)で自宅で研いでいました。大体2週間~1か月に1回程度です。それにプラスして年1回ほど、専門の研師さんにお願いをして、メンテナンスを兼ねて研いでもらっていました」

今回、新品の全く同じ包丁を手に取ったMaryさんは、「全く同じ切れ味でニコニコしてます」と笑顔。経年劣化はあっても、切れ味は変わらなかったと実感を込めました。

一度は包丁の引退を決めましたが、投稿が反響を呼び、継続使用を勧めるアドバイスもありました。

「他の方のリプライなどをみると、使い方によってはまだまだ使えるとのことなので、第一線は後任(2代目)に譲ってもらいつつ、果物ナイフや、細かい作業をするときの刃物として今後もたまに使ってあげようと思います」

登場機会は減りますが、まだまだ現役続行ということで、包丁への愛情はさらに深まりそうですね。

気に入った調理道具はすり減るまで愛用しているという声も相次ぎました。同様にへらや包丁の比較写真を投稿する人も。よいものを長く使うというのは、調理道具に限らず、あてはまりそうです。

「最近切れ味が持たなくなってきたなぁとは思っていたのですが、私自身お店の方に指摘されるまでは、ここまで小さくなっているとは思っていませんでした」と振り返ったMaryさんは、「一般家庭でもいい包丁を買えば、ここまで使い込めます。普通の包丁に比べるとだいぶお高い包丁ですが、いい包丁ほどよく手になじみますし、料理の幅も広がります。料理好きな人はちょっと背伸びして買ってみても良いのかもしれませんよ!」と結びました。

◇Maryさんが企画運営する吹奏楽団のYouTube

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