シャクヤク見頃、初夏告げる大輪の花 ピンクや白…彩る20種800株 宝塚・長谷牡丹園

甘い香りを漂わせるシャクヤク=宝塚市長谷、長谷牡丹園

 初夏に大輪を咲かせるシャクヤクが、兵庫県宝塚市長谷(ながたに)の市立長谷牡丹園で見頃を迎えた。ピンクや白、黄色の約20種800株が、5月半ばごろまで園内を彩る。

 同園は、江戸や明治期に宝塚市からボタンを送った縁のある福島県須賀川市や島根・大根島(松江市八束町)などから、「里帰りボタン」として苗の提供を受け、2001年に整備。ボタンが花開く4月下旬から、シャクヤクを見られる5月中旬まで開園している。

 今季のシャクヤクは2日ごろに咲き始め、深紅の八重咲き「レッドチャーム」など半数ほどが開花。咲き始めの濃いピンク色が徐々に淡くなり、最後は白に変わる品種もある。

 園を管理するNPO法人「西谷仕事人」のスタッフ森脇郁美さん(44)は「シャクヤクはボタンと比べて1株の花数が多く、見応えがある。色によって異なる香りも楽しめます」と話す。

 午前9時~午後5時(入園は4時半まで)。入園料は高校生以上300円、小中学生100円。苗や切り花の販売もある。長谷牡丹園TEL0797.91.1616 (吉田敦史)

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