フランス紙記者が松阪牛に感銘 三重来県取材、知事と面談 今夏にも「ル・モンド」掲載

【一見知事(手前)と面談するレオさん=県庁で】

 フランスの高級紙「ル・モンド」で記者を務めるレオ・パジョンさんが10日、松阪牛を取材するために来県した。この日は三重県庁を訪れ、一見勝之知事と面談。輸出の現状などを尋ねた。

 同紙で食などの分野を担当するレオさんが、フランスで松阪牛を食べて感銘を受けたことがきっかけ。松阪牛協議会輸出部会の伊藤浩基会長が経営する伊藤牧場(津市)が協力した。

 レオさんは1泊2日の日程で来県した。10日夜は肥育期間の異なる松阪牛を試食して味の違いを確認し、11日は松阪牛の生産現場を訪れる。今夏にも同紙に記事が掲載される予定。

 一見知事は「松阪牛に興味を持ってもらい、とてもうれしい。アッパークラスの購読者に松阪牛の魅力を広めてほしい」とあいさつ。パリ勤務時代に培ったフランス語でも会話した。

 レオさんは取材に「松阪牛の育て方や歴史に興味がある」と説明。松阪牛の輸出が生産頭数の1%程度にとどまっていることを踏まえて「輸出が少ない理由も聞きたい」とも語った。

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