つつが虫病患者確認 青森県内で今年初 弘前保健所管内

 青森県は10日、県内で今年初のつつが虫病患者が確認されたと発表した。患者は弘前保健所管内の60代男性。県内では例年5~6月に発症者が増え、多くは高齢者で重篤化の恐れもあるとして、県保健衛生課は注意を呼びかけている。

 同課によると、男性は今月に入り発熱や発疹などの症状が現れ、管内の医療機関を受診。皮膚の刺し口や検査結果からつつが虫病と判断された。現在も入院中だが、症状は回復傾向にあるという。4月下旬に山菜採りをした際に刺されたとみられる。

 つつが虫病の原因となるツツガムシは、山や草地などに住むダニの一種。刺されて菌に感染すると、5~14日間の潜伏期を経て発症する。皮膚には特徴的なダニの刺し口がみられる。

 同課は▽山や草地に入る際は長袖、長ズボン、長靴、手袋などを着用し素肌の露出を避ける▽ツツガムシ幼虫が付着しないよう帰宅後は入浴し着ていた服はすぐ洗濯する-など対策を呼びかけている。

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