4パット、池ポチャから“深呼吸”で復活 西郷真央が感じた「ちょっとの成長」

西郷真央は16位タイで決勝ラウンドへ進む(撮影:ALBA)

<コグニザント・ファウンダーズカップ 2日目◇10日◇アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>

11番でピン手前1メートルにつけてバーディ先行。12番パー5では残り203ヤードから7番ウッドで2オンに成功しイーグルを奪った。そんな立ち上がりだった西郷真央だが、バーディチャンスを逃し続けたさきに来たのは16番のボギー。そこから流れを失った。

折り返して迎えた2番パー5でも2オンに成功した。だが、60センチほどを外して4パット。楽々バーディチャンスだったはずが、ボギーになった。「そこで気持ち的にも切れてしまった」。すると続く3番では「もったいないミス」で池につかまってダブルボギー。1アンダー・48位タイからスタートしたが前半の“貯金”もなくなり、トータルイーブンパーまで落とした。

同じような経験は3週間前にもあった。海外メジャー今季初戦「シェブロン選手権」では、後半にボギーが重なり予選落ちした。「4パットを引きずってダボが来た。シェブロンではショートパットを外してからダラダラとスコアを落として。一回深呼吸して、ゼロ(イーブン)だからリセットだと思って立て直せた。ちょっとの成長かな」。

5番でバーディを奪うと、6番パー3ではナイスセーブ。2段グリーンに対してラフからのアプローチが残ったがパーで切り抜けてガッツポーズも飛び出す。「あそこでまた落としていたら、そのあとのバーディは来なかったと思う。いいパーでした」。7番から連続バーディを奪い、トータル3アンダーまで“復活”。深呼吸からの華麗なラッシュで、「70」とアンダースコアで終えた。

「ショットだけならもっと上位にいっているような内容。このスコアになってしまったのがもったいない」。16位タイで週末へ突入したが、“あとちょっと”という感覚も残る。「ショットの感覚はすごくいい状態。あとはパターがかみ合ってくれれば。もっとスコアを伸ばせるように頑張りたい」。大爆発の予感を十分に抱かせる一日だった。(文・笠井あかり)

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