ケビン・デュラントは「ワガママな性格になった」 ウォリアーズ時代の優勝の“余波”を米記者が指摘

フェニックス・サンズのケビン・デュラントは、ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレイオフ1回戦でシリーズ平均26.8得点を挙げるも、スウィープ負け(4連敗)であっけなく今シーズンが終了した。『ESPN』のザック・ロウ記者は、デュラントがゴールデンステイト・ウォリアーズを離れてワガママになったと持論を展開している。

デュラントはNBA17年間でオクラホマシティ・サンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ブルックリン・ネッツ、サンズの4チームで通算1061試合に出場し、歴代8位の通算2万8924得点、平均27.26得点はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/平均27.13得点)を上回る歴代6位にランクインしている。

2016年夏に9年間を過ごしたサンダーを離れてウォリアーズへ。2016~18年の在籍だったが、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3とともに17年、18年にリーグ2連覇を果たし、自身も2年連続ファイナルMVPに輝いた。

その後、2019年7月にネッツと4年契約を結んだが、ネッツやサンズでは怪我もあってタイトル獲得には至っていない。ザック・ロウ記者は『ESPN』の番組『Get UP』で、「ゴールデンステイトと契約する決断はデュラントのキャリアの中で最悪の出来事か」とのテーマに対し、持論を展開している。

「あれから7年、8年が経過した。あの夏、(2015-16シーズンに)73勝を挙げたゴールデンステイトが当時NBAで1、2を争うような選手と契約できたのは、サラリーキャップの枠が大幅に上がった(7000万ドル→9400万ドル)のが唯一の理由だった。ケビン・デュラントにとって最悪の出来事だったのかどうかを時折考える。彼はゴールデンステイトで2つのタイトル、2つのファイナルMVPを手にした。誰も彼からそれを奪うことはできない。チームがいかに優れていたかということで、本来なら彼に与えられるはずの評価を決して得ることはできない」

デュラントはウォリアーズを離れて6人のHC(ヘッドコ-チ)の元でプレイし、プレイオフシリーズ勝利は2回のみ。ネッツにトレードを要求し、サンズへ移籍した経緯もある。

「デュラントはワガママな性格になってしまった。あの時、彼にとってゴールデンステイトは選択肢ではなかったのだろう。どこか別の場所で自分の道を作ることができていたら。2つのタイトルは信じられないほど素晴らしい。2度のファイナルMVPも歴代でも歴史的なことだ。ただ、それ以来、彼は道を踏み外してしまった」

デュラントの将来の殿堂入りは確実だが、ウォリアーズ時代の優勝は評価が分かれるところのようだ。

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