『よだかの片想い』ドラマ版放送 安川有果監督「また違った印象でお楽しみいただけます」

5月12日よりメ~テレにて4週にわたって放送される『よだかの片想い』。放送を前に安川有果監督のコメントが公開された。

映画『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』を手掛けたメ~テレと、制作会社ダブのタッグで贈る、“へたくそに今を生きる”等身大の女性たちの姿を、次世代を担う監督と主演女優の組み合わせで描くプロジェクト“(not)HEROINE movies(ノットヒロインムービーズ)”シリーズ。この3作品がテレビドラマ化され、4月は第1弾として『わたし達はおとな』を放送。その第2弾として『よだかの片想い』が放送される。

『よだかの片想い』は、作家・島本理生の同名小説を、城定秀夫が脚本を手がけ、安川が監督を務めたラブストーリー。松井玲奈が主演を務めたほか、中島歩、織田梨沙、藤井美菜、青木柚らがキャストに名を連ねた。

物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ(松井玲奈)。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃、そのアザをからかわれたことがあり、恋や遊びには消極的になっていた。しかし、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本の映画化の話が進み、友人の編集者・まりえの紹介で、監督の飛坂逢太と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、話をするうちに彼の人柄に惹かれていく。飛坂への片想いを自覚し、不器用に距離を縮めていくアイコ。しかし、飛坂の元恋人の存在、そして飛坂は映画化の実現のために自分に近づいたという疑心暗鬼が、アイコの“恋”と“人生”を大きく変えていくことになる。タイトルにある「よだか」とは、宮沢賢治の童話『よだかの星』にも登場する“夜鷹”のこと。

現在放送中のドラマ『恋をするなら二度目が上等』(MBS)でも監督を務める安川は、今回のドラマ化に対し「劇場公開から2年経ち、作品に気づいてもらえる機会も少なくなっていたので、この度地上波のドラマとして新しく生まれ直した『よだかの片想い』をお届けできることをとても嬉しく思います。映画では使用しなかったAMIKOさんによる劇伴(音楽)をいくつか復活させており、また違った印象でお楽しみいただけますので、映画を気に入ってくださった方もぜひ、もう一度ご覧になってください!」コメントを寄せている。

(文=リアルサウンド編集部)

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