エンバペ、PSGからの退団を正式に発表「この名門クラブと契約したことを後悔した瞬間はない」

パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWキリアン・エンバペが10日、自身の公式SNSにて今シーズン限りでの同クラブ退団を発表した。

PSGとの現行契約が2024年6月30日に満了を迎えることから、今シーズン終了後の去就に大きな注目が集まっているエンバペ。すでにクラブ首脳陣に対してPSG退団の意向を伝えたと報じられており、レアル・マドリードへの移籍が有力視されるエンバペだが、今回Xにて正式にPSGからの退団を発表している。

エンバペは、「その時が来たら話したいといつも言っていた。PSGでの最後の年だ。延長はしないし、冒険は数週間で終わるだろう。日曜日に『パルク・デ・プランス』で最後の試合をすることになる」とコメント。「フランス最大のクラブ、世界最高のクラブの一員になるチャンスと大きな名誉に恵まれた長い年月には、たくさんの感情があった。ここに来て、大きな重圧がかかるクラブで初めての経験をすることができたし、歴史上最高の選手たち、偉大なチャンピオンたちと一緒にいることで、選手として成長することができた」とPSGでの日々を振り返った。

また、チームメイトや歴代の指揮官、フロントやメディカルスタッフに加えて事務スタッフなどにも感謝を口にしつつ、「大変なことだし、発表するのがこんなに難しいことだとは思ってもみなかった。でも、(加入から)7年が経過した今の自分には新しい挑戦が必要だったと思う」と退団を決断した理由を説明した。

さらに、「もちろん何よりも感謝したい人がいる。それはファンだ」と述べると「僕が最も示威的な選手でないことは分かっている。僕は7年間、愛に常に応えられてきたわけではない。しかし、僕は常に効果的でありたいと思ってきた」と告白。「この名門クラブと契約したことを後悔した瞬間はない。このクラブは僕の生涯の思い出に残るクラブだし、プレーする機会があったことを生涯を通じてみんなに伝えたいと思う」と語りながら、「最後のトロフィーを獲得して今シーズンを終えられることを願っている」と優勝を決めたリーグ・アンに続き、クープ・ドゥ・フランス制覇に向けても決意を燃やしている。

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