勝みなみは予選落ちで1日36ホールの予選会へ「やるべきことが残っている」

最終9番のバーディパットも入りそうだったが…(撮影/Shizuka Minami)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 2日目(10日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)

89位から出た勝みなみは2バーディ、3ボギーと連日の「73」でプレーし、カットラインに1打及ばずの通算2オーバー73位で終えた。開幕前の世界ランキングは76位。3週後の「全米女子オープン」に出るためには大会直前5月27日時点で75位以内に入る必要があり、予選落ちを受けて13日(月)の予選会出場を決めた。

予選通過にあと1打足りなかった(撮影/Shizuka Minami)

ラウンド後、思わずため息が出てしまうような理由はグリーン上にあった。出だし10番からショットでピン手前につけてバーディチャンスを作るも、パッティングが決まらず。「完璧に打っているのに。納得がいかない」。ことごとくカップに沈めきれない一日だった。

日本で出場した前週「サロンパスカップ」の茨城ゴルフ倶楽部に比べて遅いグリーンの対策として、初日は普段試合で使わないスコッティキャメロンのパターを投入。この日はエースパターに戻したが、「いい感じで打てているのに、思ったラインと違う方向に行って。『そっち?』って納得のいかないパットが多かった」と振り返る。

後半にかけてショットは修正できていた(撮影/Shizuka Minami)

12番(パー5)でバーディ先行の前半は、17番(パー3)でグリーン右に外して2オン2パットのボギーにするなど、15番から3ホール連続でスコアを落とした。6番(パー3)のバーディ以外はパーが並んだ後半は修正できた感覚もあり、「去年も予選落ちしたので、通りたかったのもある。大事な一週間で上位にいきたかったけど、『自分にはやるべきことが残っている』とポジティブに考えて明日からまた練習したい」と顔を上げた。

予選会の会場は、今大会のコースから車で30分ほどの距離にある同州ハワースCC。日本では2021年に切符を勝ち取った経験もある1日36ホールの戦いに覚悟を決めて臨む。「ゴルフは何が起きるか分からない。長丁場でいい感じに力が抜けていいかもしれないし、36ホール、とりあえず頑張ります」と自らを奮い立たせた。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)

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