宇都宮市児童相談所の設置に関する基本方針案 議員説明経て5月中作成

とちぎテレビ

宇都宮市が独自の設置を目指している児童相談所の設置に関する基本方針案が10日、議会に示され議員から要望が出されました。

宇都宮市は子育てに対する相談から児童虐待の対応まできめ細やかな支援ができるよう栃木県の管轄する児童相談所とは別に市独自の設置を目指しています。

市議会では10日、児童相談所の設置に向けた基本方針案について議員説明会が開かれ、市の執行部から基本的な機能や人材の確保・育成、それに候補地の考え方など7つの項目が示されました。

このうち、基本的な機能については子どもの安全の迅速な確保などの観点から子どもを一時的に預かる一時保護所を市が独自に設置するとしました。

そして、宇都宮市児童相談所設置準備室の江原哲室長は、一時保護所を設置する場合は、児童相談所と同じ場所に設置することが有効などと述べました。

また、外部の有識者会議で指摘のあった教育の機会の確保に向けた教員の配置や虐待に対応し、介入を担う警察官の配置についても検討されるということです。

議員の一人からは「県と連携するうえで県と市の児童相談所の役割を明確にすること」や「一時保護所の運営は直営が望ましい」といった意見が出されました。

宇都宮市は基本方針を5月23日までに作成し2026年2月までのおよそ2年間で組織の構成や役割、候補地などを検討し基本計画を策定する方針です。

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