エンゼルス本拠地のお粗末対応に米記者失望 ファンの入場間に合わず「彼らは激怒していた」

ロイヤルズ戦に出場するエンゼルス選手ら【写真:ロイター】

試合が始まっても球場前には行列が

米大リーグ・エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムでファンが入場できず、試合開始に間に合わない珍事が起こった。9日(日本時間10日)のロイヤルズ戦。2万3568人と満員には程遠い客入りだったが、試合が始まっても入場ゲートには長い列ができた。米記者が画像付きで報道。セキュリティーの運用を変えたことが原因と見られ、同記者は「今の球団を総括している」と辛辣だ。

駐車場に面するメインゲートの前に、100人を優に超える行列ができた。午後6時38分に試合が始まっても、球場の前で足止めされるファン。同48分に米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」のエンゼルス番サム・ブラム記者がX上で「この球場に入るための行列は壮大だ」と記し、写真とともに異常事態を伝えた。

同記者は続けて「警備員いわく、スキャナーが1つしか空いておらず、それが原因だと思われる」とつづった。さらに「ファンと話をしたが、30分以上待っている人もいた。彼らは激怒していた」と投稿。ようやく球場に入った時にはもう3回。「エンゼルスはすでに0-4でリードされていた」とファンの怒りを代弁した。

マイク・トラウト外野手が左膝手術で離脱するなど負けが込むエンゼルスは、この日も4-10と完敗。同記者は「エンゼルスは今夜、球場入りのために信じられないぐらい長い列に並ぶことをファンに強いた。その後ようやく中に入れた時には、彼らはエンゼルスが4-10でロイヤルズに敗れることを見ることになった。今のこの球団を総括している」と散々だった1日に失望した様子だった。

翌10日(同11日)には米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者が続報をXで伝えた。「エンゼルスいわく、いつもと同じ数の磁気センサーがあったが、昨日はそのうちの1つを別のゲートに移していた」という。お粗末な運用変更が生んだ悲劇。同記者によると、エンゼルスはすぐに元の運用に戻したそうだ。

THE ANSWER編集部

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