横浜、川崎で火事が相次ぎ、3人死亡 1人は外に逃げたものの、自宅に戻ったか

住宅4棟が焼けた火災の現場=11日午後1時10分ごろ、横浜市神奈川区白幡西町

 10日夜から11日未明にかけて横浜、川崎市内で火災が4件相次ぎ、計3人が死亡した。

 11日午前0時35分ごろ、横浜市神奈川区白幡西町の木造平屋建て住宅から火が出ている、と通行人の男性から119番通報があった。住宅は全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった。隣接する木造2階建て住宅2階の一部に延焼し、住人の男性(78)も死亡した。さらに別の木造2階建て住宅2棟も全焼した。

 神奈川署によると、火元の住宅に住む女性(87)と連絡が取れておらず、署が身元などを調べている。死亡した男性は家族とともに外に逃げたものの、何らかの理由で自宅に戻ったという。

 10日午後10時10分ごろ、川崎市多摩区菅馬場1丁目の鉄骨3階建てアパート3階の一室から「火が出ている」と110番通報があった。この部屋で男性が倒れているのが見つかり、病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

 10日午後11時35分ごろ、横浜市保土ケ谷区岩崎町の市営岩崎町住宅3号棟(鉄筋コンクリート4階建て)2階の職業不詳の男性(47)方から火が出ていると、119番通報があった。男性が軽傷を負った。

 10日午後9時35分ごろ、横浜市神奈川区松本町4丁目の鉄筋コンクリート6階建てマンション6階、無職の男性(74)方から「火が出ている」と119番通報があった。けが人はなかった。 

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